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日本酒の美味しい飲み方とは

日本酒の美味しい飲み方とは?基本の飲み方から応用までをご紹介

日本酒は飲み方によって、楽しみ方が増えるお酒です。
日本酒の飲み方と聞くと「特別なことをしなければならないの」「難しそう」と思う方もいるかもしれません。
しかし日本酒の飲み方を知ることで、日本酒の香りや味をさらに楽しむことができます。

この記事では、日本酒の飲み方を基本編から応用編まで解説します。
自宅で日本酒を楽しむときはもちろん、フォーマルな場でもお役立てください。

日本酒とは

日本酒とは、国内産の原料米を使用し、国内で作られた醸造酒です。
そもそも醸造酒は清酒とも呼ばれ、さまざまな条件を満たしたお酒を指します。具体的には下記要件に当てはまるお酒です。

●米・米麹・水・清酒粕および、政令で定める物品(副原料)を原料としている
●上記原料を発酵させた「もろみ」をこして酒粕を取り除く
●アルコール度数が22度未満

これらの要件を満たさなければ日本酒を名乗れません。
したがって例えば海外で作られたものや、海外のお米を使用しているものは、日本酒ではありません。

【基本編】温度を意識する

日本酒の味や風味を最大限引き出すための、基本ポイントが、温度です。
実は温度によって人の舌は、変化を感じるようにできています。例えば温度が高いほど甘味を感じやすくなり、温度が低いほど酸味が際立ちます。

では日本酒の飲み方を、温度別で見ていきましょう。

●冷酒での飲み方

冷酒は日本酒を冷やして飲む方法です。温度は5~10度だとされています。
氷水で約20~30分冷やすか、冷蔵庫で4~5時間冷やすと適温となります。

日本酒を冷やすと、のど越しがスッキリし、独特の癖が薄くなるといわれています。
よく冷えているドリンクを、スッキリさわやかに飲むイメージです。
日本酒初心者や、女性は、冷酒から挑戦すると良いでしょう。

●冷やでの飲み方

冷やとは冷たい状態ではなく、常温を指します。一般的に冷やというと、20度前後のお酒です。
ただし常温といっても、日本には四季があるため、季節によって温度の違いを楽しむことができます。
暑い夏は、温度が高くなりすぎないように、冷蔵庫や氷水で冷やすと良いでしょう。冷やす場合は、氷水で約5分、冷蔵庫で約30分~1時間です。

冷やの特徴は、味のバランスが良く、日本酒そのものの味を感じやすいことです。外の気温によって冬はキリっとした味わい、夏は口当たりの良い風味に変わります。

●燗酒での飲み方

最後に燗酒です。燗酒は加熱したお酒で、熱いお酒を指します。
熱燗は一般的に身体を温めるために冬に飲まれるお酒です。また味は、常温で感じられなかった甘味やうまみが引き出されます。
うまみのもととなる「アミノ酸」は、温度が高くなるほど良く感じられるといわれているため、おいしい理由も納得です。
熱燗を作る際は、湯煎がおすすめ。湯煎すると徳利の中のお酒が、全体的にゆっくりと温まるためです。

時間がないときは、電子レンジを使っても作ることができます。

【基本編】アレンジで楽しむ

続いて日本酒をアレンジする方法を紹介します。

日本酒はそのまま飲んでもおいしいですが、他の飲み物と合わせることで、さらに楽しむことができます。
強いお酒が苦手な方や、さまざまな味を楽しみたい方は、チャレンジしてください。

●日本酒ハイボール

まずは日本酒ハイボールです。
ウイスキーのハイボールは定番ですが、日本酒のハイボールはあまり聞かないのではないでしょうか。作り方次第で、非常においしいお酒に早変わりします。
おいしい日本酒ハイボールを作るために重要になることが、お酒のアルコール度数です。一般的なハイボールに使用するウイスキーに比べて、日本酒はアルコール度数が低くなります。したがって炭酸で割った時に、物足りなさを感じてしまいます。
純米酒系の日本酒であれば、アルコール度数17~18度がおすすめ。このくらいであれば、日本酒の味を保ったまま、ソーダのスッキリ感も楽しめます。夏におすすめの飲み方です。

●緑茶割り

続いては、日本酒の緑茶割りです。
緑茶のほろ苦さと、日本酒の甘さがマッチして、絶妙な味わいとなります。日本酒をそのまま飲むより、さっぱりと感じられるでしょう。
作り方は非常に簡単です。日本酒と緑茶を半々の量で割るだけ。緑茶であれば、スーパーやコンビニでも簡単に手に入るため、試しに作ってみましょう。

●日本酒カクテル

日本酒を使ったカクテルもおすすめです。
種類はたくさんありますが、今回は中でもとっておきの、日本酒トニックを紹介します。
日本酒トニックとは、日本酒とトニックウォーターを合わせたカクテルです。トニックウォーターはジンとよく合わせて飲まれるため、ご存じの方もいるでしょう。
トニックウォーターの甘さと炭酸が、日本酒を飲みやすくしてくれます。日本酒の深いコクとトニックウォーターがぴったり合うため、衝撃のおいしさです。
作り方も簡単で、日本酒とトニックウォーターを同量で注ぐだけ。氷をたっぷりいれて、夏に楽しむことをおすすめします。

【応用編】器やグラスを変えてみる

ここからは日本酒の楽しみ方応用編を紹介します。
応用編は器やグラスにこだわることです。
日本酒はおちょこで飲むことが一般的ですが、材質や大きさによって全然味が変わります。
おちょこは日本酒の魅力を最大限発揮するために作られていますが、日本酒の種類によっても適している器が違います。

もちろんこだわりすぎる必要はありませんが、とっておきのグラス選びの方法を紹介します。

●サイズの選び方

器を選ぶ際に、まず気にすべきことがサイズです。
サイズは小さ目でグイっと飲むタイプと、それ以外にわかれます。
実は一口で飲み干すタイプのおちょこは、さほど味に変化が出ません。したがって好みのデザインや価格で決めるでしょう。

反対に大き目のサイズで時間をかけてお酒を飲みたい方は、材質や形にもこだわってみましょう。
大き目のグラスを使うと、お酒を飲む時間がかかるため、温度や味の変化が起こりやすくなります。

●材質の選び方

材質を選ぶときは、お酒をどのように味わいたいかで選ぶと良いです。
日本酒の種類によって選び分ける必要はありません。

日本酒の味をしっかり感じたい場合は、ガラスを選びましょう。
日本酒の味を、細部までしっかり感じられる素材が、ガラスなためです。

日本酒の味をやわらかく感じたい人は、陶器や磁器を選びましょう。
ガラスとは反対で、陶器や磁器の器で飲むと、味にやわらかさが出ます。

●形の選び方

形状も日本酒の種類ではなく、どのように味わいたいかで決めることをおすすめします。
口が小さいとスッキリ、広いと濃厚に感じられます。
日本酒を軽口でたくさん飲みたいときは、口が小さいものを選びましょう。少量でじっくり味わって飲みたい時は口が広いものを選ぶと良いです。

【応用編】料理との相性・マリアージュ

最後に日本酒の楽しみ方として、料理とのマリアージュを紹介します。
日本酒だけを味わうことも良いですが、料理と一緒にいただくとまた別のおいしさに変わります。

日本酒そのものが苦手でも、料理と一緒に味わうことで好きになった人もいます。
そこで日本酒を料理と合わせる際のポイントを解説します。

ズバリポイントは、日本酒と料理の温度を合わせることです。

温かいスープと一緒に飲む場合、温めた日本酒がよく合います。
温かいスープに冷たいお酒を合わせてしまうと、スープの油分が残ってしまい、味が良く分からなくなるためです。
温度であればだいたいわかりますし、自宅でも合わせやすいのではないでしょうか。

自宅で日本酒をいただく場合は、好きな料理と合わせて自由に楽しみましょう。さまざまな方法を試せば、好きな組み合わせが発見できるかもしれません。

まとめ

日本酒は長い歴史のあるお酒です。
昔から愛されているお酒なだけあって、その楽しみ方もたくさんあります。

現在は、さまざまな日本酒を気軽に飲むことができます。
だからこそ種類ごとに味わいや香りの違いを感じ、新たな楽しみを見出しませんか。

気取ったり背伸びをする必要はありません。気軽に自分の好きな方法で、日本酒を楽しんでみましょう。