ブルーベリーは美容・健康によい栄養の宝庫!老化防止から病気予防まで
ブルーベリーは目によいというのは、ご存じの方も多いかと思います。
そのほかアンチエイジングや免疫力の向上、近年では動脈硬化の予防にも期待できるという研究結果もある万能フルーツです。
本記事ではブルーベリーの栄養効果と、効率的な食べ方や摂取量まで詳しく解説します。
ブルーベリーの栄養と4つの効果
ブルーベリーには美容・健康に有効な栄養素が豊富に含まれています。
その効果について、大きく4つに分けて見ていきましょう。
1:老化を防止
2:目を守る
3:免疫アップ
4:動脈硬化を予防
【1】抗酸化作用で老化を予防
ブルーベリーは抗酸化作用が強く、老化防止に効果を発揮します。
アントシアニン、ビタミンC、ビタミンEの、3つの抗酸化作用のある物質が含まれているからです。
アントシアニンとは、ポリフェノールの一種。
強い抗酸化作用がある機能性成分です。
ビタミンCには細胞の老化をまねく過酸化脂質が増えるのを防ぎ、老化や生活習慣病の原因を減らす働きがあります。
ビタミンEは自らが酸化され、過酸化脂質の生成をおさえる効果がある
栄養素です。
ブルーベリーには、これら抗酸化作用が強い物質が3つも含まれています。
老化の原因となる過酸化脂質を減らす、アンチエイジングに最適なフルーツだといえますね。
【2】視力回復やブルーライトから目を守る
ブルーベリーは、おもに目の健康を守ることで知られています。
目の健康維持に効果のある、ルテインとアントシアニンが含まれているためです。
ルテインとは、カロテノイドの一種。
目の網膜に多く存在する物質です。
加齢にともなう視力低下や視疾患を防ぎ、スマートフォンやパソコンから出るブルーライトから網膜を守る働きもあります。
アントシアニンは、視力回復や炎症を抑える作用のある物質です。
アントシアニンとルテインの効果により、目の健康を守る効果を発揮します。
【3】免疫力のアップ
ブルーベリーには免疫力を上げる効果もあります。
免疫力アップに不可欠な栄養素、ビタミンCと食物繊維が含まれているためです。
ビタミンCは白血球のうごきを強化し、ビタミンCそのものも体内で感染を除去します。
そのため、病気から体を守るための免疫力があがるのです。食物繊維にも、免疫細胞を活性化し、免疫力を高める効果があります。
ブルーベリーは免疫力を上げ、風邪などの病気をはやく治す効果がある食べ物です。
【4】動脈硬化の予防
近年の研究で、ブルーベリーには動脈硬化の予防など生活習慣病の予防にも有効だということがわかってきました。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンとビタミンEは、動脈硬化の予防に有効な物質です。ビタミンKは動脈の石灰化を防ぐことで、動脈硬化の防止が期待できます。
参照元:J-STAGE 「ビタミン K の健康栄養機能に関する最近の知見」
ブルーベリーは冷凍しても栄養が保たれる
イギリスの研究では、冷凍食品が生の食材と同等の栄養価を持つことが報告されています。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンに関しては、冷凍することで増える効果も。
生のブルーベリーを冷凍する場合は、急速凍結することで、栄養の損失は最小限になります。
また、-18℃以下で冷凍保存中の栄養価は長期間にわたり維持されます。
解凍する際は、外気に触れてビタミンなどの栄養が失われるので、包装のまま解凍しましょう。
解凍後は劣化が早いので、すぐに食べるのがおすすめです。
ブルーベリージャムの栄養価も生とほぼ同じ
ブルーベリージャムの場合でも、ビタミンC以外の栄養価は生のブルーベリーとさほど変わりません。
ビタミンCは水溶性なので、加熱すると壊れやすい性質があるためジャムにすると栄養価が下がります。
以下、生のブルーベリーとブルーベリージャムの栄養価を比較した表です。
ジャムにするとカロリーが高くなるので、食べすぎには注意しましょう。
100gあたりの含有量
ブルーベリー(生) | ブルーベリージャム | |
エネルギー | 48kcal | 174kcal |
マグネシウム | 5mg | 5mg |
ビタミンC | 9mg | 3mg |
ビタミンE α-トコフェロール |
1.9mg | 1.9mg |
ビタミンE γ−トコフェロール |
1.2mg | 1.2mg |
ビタミンK | 15μg | 23μg |
食物繊維 | 3.3g | 4.3g |
1日あたりの適切なブルーベリー摂取量
1日あたりのブルーベリー摂取量に、明確な基準はありません。
以下の表は、30代〜40代の男女の1日の食事摂取基準とブルーベリー100gあたりの栄養素の含有量を比較したものです。
表を見ても、耐用上限量まで栄養をとり過ぎることはまずないので、厚生労働省が推奨する1日200gをめやすにとるとよいでしょう。
粒でいうと、100粒ほどです。
栄養素含有量 | 1日の食事摂取基準
(30代〜40代) |
耐用上限量 | ||
---|---|---|---|---|
ブルーベリー(生) | 男性 | 女性 | – | |
エネルギー | 48kcal | 2650 | 2000 | – |
マグネシウム | 5mg | 370 | 290 | 350 (通常の食品以外) |
ビタミンC | 9mg | 100mg | 100mg | – |
ビタミンE α-トコフェロール |
1.9mg | 6mg | 5.5mg | 男性:900mg 女性:700mg |
ビタミンE γ−トコフェロール |
1.2mg | |||
ビタミンK | 15μg | 150mg | 150mg | – |
食物繊維 | 3.3g | 20以上 | 18以上 | – |
参照元:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
ブルーベリーの効率よい食べ方とおすすめレシピ
ここからは、ブルーベリーの栄養素を最大限に発揮する食べ方をご紹介します。
●カマンベールチーズとジャムで抗酸化作用アップ
ブルーベリーに含まれるビタミンEは、ビタミンB2などと一緒に食べると抗酸化作用がより強くなる性質があります。
カマンベールチーズは、ビタミンB2を豊富に含みます。
ブルーベリージャムを乗せると甘さと塩気がマッチし、ワインにもよく合いますよ。
作り方:
①カマンベールチーズを8等分ほどに切ります
②上にブルーベリージャムを乗せてたべるだけで、おつまみの完成。
●にんじん&ベビーリーフサラダに加え栄養価をアップ
にんじんに含まれるβカロチンと、ベビーリーフに多く含まれるビタミンCにはビタミンEとの相乗効果で抗酸化作用が強くなる働きがあります。
またβカロチンからつくられるビタミンAは、目の網膜にあるロドプシンを作るのに必須の物質です。
ロドプシンとは光を感じ取る物質。
ビタミンAはロドプシンを作って視覚を正常に保ちます。
ビタミンEは脂溶性なので、さいごにドレッシングで油を加えると吸収率が上がります。
作り方:
①洗ったベビーリーフに、人参を細かく刻んだもの、ブルーベリーを加えます。
②ドレッシングで油を加える
【目的別】ブルーベリーを食べるタイミング
抗酸化作用や生活習慣病の予防を重視するなら、食後に食べるのがおすすめです。
前述の通りブルーベリーに豊富なビタミンEは脂溶性なので、油と一緒にとると吸収率がアップします。
体内の脂質がビタミンEの吸収を促し、効率的に栄養を摂取できます。
ただし視覚機能に効果を出したい場合は、朝に食べるとよいでしょう。効果は4時間ほどで現れ、24時間持続します。
ブルーベリーは美容と健康に効果的な万能フルーツ!
ブルーベリーは、
・老化防止
・目の健康維持
・免疫力アップ
・動脈硬化を予防
といった、美容面でも健康面でも大きな効果を発揮する万能なフルーツです。
1日約100粒までなら食べ過ぎにはなりません。
ぜひ積極的に日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?