鮮やかなピンク色が特徴的なドラゴンフルーツ。スーパーなどの店頭で見かけても、その独特な見た目と色味から、なかなか食べるハードルが高いなと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ドラゴンフルーツは意外と食べやすいフルーツなんです。さらに栄養豊富なので海外セレブを中心に人気!SNSでもたくさんのドラゴンフルーツのレシピを見かけることができます。
今回の記事ではドラゴンフルーツの栄養素や効能を中心に、おすすめの食べ方やアレンジレシピ、ドラゴンフルーツの種類などもまとめました。
ドラゴンフルーツとは
ドラゴンフルーツはもともとメキシコや南米北部のフルーツ。現在では日本でも栽培が盛んになってきており、沖縄、鹿児島、宮崎、千葉県などで栽培されています。英語の名称では「pitaya(ピタヤ)」、漢字では「火龍果」と表記されます。実の大きさは10〜15センチほどの卵型。夏から秋にかけてが旬のフルーツです。トロリとした果肉ですが、食感はシャキシャキとしていて、さわやかな甘みが特徴です。
ドラゴンフルーツの種類
ドラゴンフルーツには全部で5つの種類があります。
- ホワイトピタヤ
- レッドピタヤ
- ピンクピタヤ
- イエローピタヤ
- ゴールデンドラゴン
それぞれ甘みや、流通量が違います。一つずつ特徴を見ていきましょう。
ホワイトピタヤ
果皮は赤いですが、切ってみると果肉が白色なのがホワイトピタヤです。スーパーなどでよく目にするのがこの種類のドラゴンフルーツです。流通量が一番多いです。ほんのり甘みがありますが、酸味があるのも特徴です。サクッとした食感も楽しめます
レッドピタヤ
果肉が赤紫色が映えるドラゴンフルーツはレッドピタヤと言います。ホワイトピタヤとは味や食感はさほど変わりません。果肉の色味はベタシアニンという色素によるもので、ポリフェノールの一種とされています。強い抗酸化作用もあり、がんの抑制効果があると言われています。色素は衣類に着くと落ちにくいので、十分に注意して食べる必要があります。
ピンクピタヤ
2007年(平成19年)に品種登録され、ドラゴンフルーツの中で一番甘いのがピンクピタヤです。物によっては糖度が15度以上あります。シャキシャキとした歯切れのよい食感が特徴です。500グラム前後とやや大きめです。
イエローピタヤ
表面い大きめのトゲがあり、皮が黄色いものがイエローピタヤです。甘みが強くジューシーな味わい。あまり流通量が少なく、希少価値が高いドラゴンフルーツです。
ゴールデンドラゴン
果皮の表面はウロコ状、イエローピタヤのような大きな棘はないものがゴールデンドラゴンです。甘み酸味が少なめ、さっぱりとした味わいです。
ドラゴンフルーツの栄養素
ドラゴンフルーツは栄養価が高いですが、カロリーが低く、美容や健康に良いとされています。可食部100グラムあたりの栄養素は以下の通りです。
- カロリー…52カロリー
- 炭水化物…11.8グラム
- タンパク質…1.4グラム
- 食物繊維…1.9グラム
- 糖質…9.9グラム
- 脂質…0.3グラム
ドラゴンフルーツや病虫害や不良環境に強く、栽培にはほとんど農薬が使われないため、健康志向の方にも注目されている
ドラゴンフルーツの効能
ドラゴンフルーツに含まれている栄養素は、美容や健康に効果のあるものばかり!
- ビタミンB群
- ビタミンC
- カリウム
- マグネシウム
- 食物繊維
それぞれの栄養素にはどんな効果・効能があるのか解説します。
ビタミンB群
ビタミンB群は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ピオチンの合計8種類の栄養素です。水溶性ビタミンのため、多く摂取しても余分なものは尿として排出されてしまうため、毎日摂取することが大切です。糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変え、代謝を円滑に行う働きをサポートしてくれます。
ビタミンC
誰もがご存じ、ビタミンCは美肌効果が期待できる栄養素です。抗酸化作用があり、からだの酸化を防ぐ効果もあります。ビタミンCも水溶性ビタミンなので、毎日摂取することが望ましいとされています。ビタミンCは成人で1日の推奨量が100mgとされていますが、ドラゴンフルーツは100mgあたり7mgのビタミンCが含まれています。
カリウム
ミネラルの一種であるカリウムは、塩分の排出を促す作用があります。高血圧予防やむくみ対策、便秘解消に役立つ成分です。ドラゴンフルーツには100gあたり350mgのカリウムが含まれていて、この量は果物の中でもトップクラスの含有量。ちなみにカリウムが一番含まれているのはアボカドで100gあたり590mg含まれています。
マグネシウム
カリウム同様ミネラルの一種であるマグネシウムは、骨の健康維持や、体温、血圧を調整する働きがあります。ドラゴンフルーツには100gあたり41mgのマグネシウムが含まれています。
食物繊維
主に便秘対策でよく聞く食物繊維は、整腸効果のみならず、血糖値上昇を防いでくれたり、血液中のコレステロール濃度を下げる働きもあります。日本人に不足しがちと言われている食物繊維は、1日あたりの目安量が男性21g以上、女性18g以上とされています。ドラゴンフルーツは100gあたり1.6の食物繊維が含まれています。
ドラゴンフルーツの食べ方
ゴツゴツした見た目のため、ちょっと食べにくそうと思われるドラゴンフルーツですが、実は意外と簡単です。まずヘタをとって縦二つに切り分けます。あとは好みの大きさに切り分け、手でぺろっと皮をむくだけで実がとれます。食べる前に1〜2時間冷蔵庫で冷やしておくと、よりおいしく召し上がれます。
ドラゴンフルーツを手に入れてすぐ食べない場合の保存方法ですが、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ入れておきましょう。カットしたものはラップして冷蔵庫へ。いずれも乾燥には気をつけましょう。
ドラゴンフルーツの選び方のワンポイントアドバイスとして、見た目は大きく、表面についているハネのような部分は太くて短いものを選びましょう。手に取って選べるのであれば、ずっしりと重みを感じられるものがベストです。
アレンジレシピ
ドラゴンフルーツを使った料理はサラダやスイーツなどさまざま。いろんなアレンジレシピを楽しむことができます。
まずはスムージー。
色鮮やかなので、ドラゴンフルーツ以外にも好みのフルーツと一緒に、さらにはちみつやヨーグルトを混ぜてミキサーにかけるだけで見た目もおいしいスムージーができあがります。ドラゴンフルーツをそのまま入れてもいいですし、1〜2時間ほど冷凍庫で凍らせておくと夏の日差しに負けない美肌ドリンクになりそうですね!同じ要領でカクテルを作るのも雰囲気が出ておしゃれ。
海外セレブに爆発的な人気を巻き起こしたのが「ピタヤボウル」。ハワイ生まれのピタヤボウルは、ドラゴンフルーツを冷凍したものをピューレ状にし、フルーツやグラノーラなどを添えたものです。トロピカルな見た目も楽しく、栄養がたっぷり摂れるので美容と健康に気を遣う方におすすめ!
まとめ
美容や老化にうれしい栄養素が含まれていたり、見た目の鮮やかさと美味しさからいろんなアレンジレシピが楽しめるドラゴンフルーツ。独特の形から食べ方がむずかしい…といった声もよく聞きますが、実を切って手で皮をむくだけで簡単に食べられます。今回紹介した5種類すべてのドラゴンフルーツをぜひ制覇してみてくださいね!