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厳選!WOWなお米を
食べ比べ

WOWが選ぶ、絶対王者・魚沼コシヒカリ×山形ミルキークイーン

日本のお米の代名詞と言っても過言ではない、絶対王者・新潟県産魚沼コシヒカリ。もっちり感×やわらかさが自慢の山形県産ミルキークイーン。そこにさらに他2種のお米を加え、数ある銘柄の中からWOWが厳選した4種類、2産地のお米を紹介。お米の故郷のこと、おすすめの食べ方や他銘柄との違いなどを少し掘り下げてみました。毎日食べるお米のこと、しっかり知って自分好みを選んでみませんか?

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魚沼コシヒカリが
最高傑作といわれる理由

「コシヒカリ」という名前を聞いたことがない日本人はほとんどいないのではないでしょうか?元々は「越南17号」という名前でしたが、穂の色や玄米の色、ご飯の色がひときわ美しいことから「越の国(北陸)に光り輝く品種」になってほしいとの願いを込めて「コシヒカリ」と名付けられ、今となっては日本各地で栽培される大人気品種となりました。中でも有名なのが新潟県産の「魚沼コシヒカリ」。とは言ってもはっきりどんなお米かを知っている人は意外と少ないのでは。魚沼コシヒカリとは、魚沼地域(魚沼市・南魚沼市・十日町市・小千谷市・長岡市・湯沢町・津南町)で収穫されたコシヒカリを指し、その中でも魚沼市のお米は「魚沼市産コシヒカリ」と呼ばれ、区別されています。今回は魚沼コシヒカリについて掘り下げていきましょう。

魚沼コシヒカリの美味しさの理由の1つは、土壌と水です。魚沼コシヒカリが育つのは、信濃川や魚野川などの近くに広がる魚沼の水田。他の地域の水田に比べて「やや痩せた土壌」だといわれます。しかし、そんな悪条件かにみえる土壌も、背が伸びすぎると稲が倒伏しやすくなるコシヒカリの生育過剰を防ぐための、ちょうど良い土壌となっているといいます。さらに、全国有数の豪雪地帯である魚沼では、積雪が3メートルを超すことも少なくありません。地域を囲む山々に積もる雪はやがて、ミネラル豊富な雪解け水となって水田へ。豪雪地帯ならではの「豊かで良質な水」は、魚沼コシヒカリを最高傑作へ導く恵みの1つなのです。

2つ目が、山間地特有の地形や気候の条件。1000メートル以上の山々に囲まれた山間地は昼夜の温度差が大きく、米の旨味となるデンプンが消耗するのを抑えるといわれます。さらに稲刈りされるまでの平均気温がコシヒカリが育つのに最適とされるなど、まるでコシヒカリをつくるためのような地形と気候がそこにはありました。

しかし良質な水と、最適な地形と気候だけがあっても、魚沼コシヒカリはつくれません。その名が日本中、世界中に広まるまでには、高い品質を守りぬく生産者たちのたゆまぬ努力と情熱がありました。他の産地では10アール当たりの収穫量が10表〜12俵であるところを、魚沼コシヒカリは8俵前後に抑え、お米の美味しさを維持しています。先人たちの知恵と技と心が今も受け継がれ、恵まれた自然条件と人々の情熱が1つになり、日本一のお米を生み出しているのです。

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知る人ぞ知る
山形コシヒカリの魅力

お米好きなら一度は聞いたことがある「食味」という言葉。米の美味しさの1つの判断基準であり、水分、タンパク質、アミロース、脂肪酸の、4つの成分からなります。水分はお米の中の水分量を指し16%以下で高水分な米ほど美味しいとされます。タンパク質は水を通さず米の給水を邪魔するため、量が少ない米ほどしっかり給水し、ふっくらとしたご飯になります。また米の主成分であるデンプンを構成するアミロースは「お米の硬さ」を表す成分。22%以上あると硬くてぱさついたお米と判断されます。そして脂肪酸は米が古くなるほど数値が高くなるのです。

山形県産のコシヒカリは食味の良さが自慢。特に山形県南部の置賜地域のコシヒカリは、本場である新潟県に負けず劣らずの評価を得ています。コシヒカリの本来の特徴は、程よい粘りと甘さと毎日食べても飽きない、バランスの取れた味わいです。そして山形コシヒカリもまた、それらの特徴をしっかりと感じられるお米です。山形コシヒカリは、美しい山からの豊富な雪解け水や最上川からの豊かな水、庄内平野の平らな広い水田など、恵まれた自然環境で育ちました。夏は日照時間が長く、昼と夜の温度差が大きいのもまた米作りに最適な条件。古くから米作りが盛んに行われてきた産地が多数あります。

あまり知られていませんが、山形のコシヒカリは知る人ぞ知る逸品。新潟とはまた違うコシヒカリの顔を見せてくれるのです。魚沼コシヒカリと食べ比べることで、同じ品種でも産地によって違う味わいがあることに気づき、お米の奥深さを感じていただけると思います。

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まるでもち米!
山形ミルキークイーンの魅力

もちもちとした米の代表格として有名なのが「ミルキークイーン」です。その名の通り、玄米はやや乳白色でまさにミルキーという表現がぴったり。ミルキークイーンは、コシヒカリの突然変異からできた低アミロース米で、まるでもち米のようなもちもち感が魅力です。ミルキークイーンは単体でも美味しいですが、他の銘柄に弾力や食感をプラスしたい時のブレンド米としても人気です。例えば、精米から日が経って水分が抜けてしまったお米などに、ミルキークイーンをブレンドして炊くことで、もちもちとした食感がかえってきます。食感だけでなく冷めても美味しいので、おにぎりやお弁当、和食にもぴったり。よりおいしく食べるためには、通常より1割ほど少なめの水で炊くこと。米自体の粘り気が強いため、通常の水の量だとべたっとしてしまいます。 水を少なめにすることで一粒一粒が立ち、もちもちと弾力のあるくせになる美味しさが広がります。

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幻のお米!?ササニシキ

コシヒカリ、ミルキークイーンと、味の濃いお米を紹介してきましたが、最後は味わいのガラッと異なる山形ササニシキです。ササニシキは1990年代まではコシヒカリと並び米の横綱と呼ばれていました。さっぱりしていて、粘りも少なく、和食などの繊細な料理を引き立てる日本人好みの品種です。たくさん食べても飽きにくく、胃もたれを起こすこともないといわれ、根強い人気があります。一方で、ササニシキは栽培が難しいといわれる品種でもあります。冷害や病気、風などに弱く稲が倒れやすいため、1993年に東日本一帯を襲った20世紀最大規模の冷害で被害を受け、ササニシキは大凶作になりました。この経験で農家さんが「味は良くても栽培の難しいササニシキ」と認識したことで、ササニシキの作付面積はどんどん減っていき、「幻の米」とまで言われるようになりました。

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適米適所、銘柄で変わる
おすすめの食べ方

お米の味わいの特徴を、柔らか、硬め、もっちり、あっさりの4つに大きくわけるとすると、それぞれどんな料理が合うのでしょうか。まず「柔らか×もっちり」のお米に合うのが肉料理。お米の味も濃いものが多いため、味の濃い料理との相性がいいと考えられます。つぎに「柔らか×あっさり」の主張しすぎないやわらかで繊細なお米には魚料理がおすすめです。「硬め×もっちり」なお米は揚げ物などとの相性がいいとされます。そして「硬め×あっさり」は、野菜料理などのあっさりした味付けのものと組み合わせるのもおすすめです。

魚沼や山形のコシヒカリの味わいの特徴は「柔らか×もっちり」。程よい粘りと甘さ、毎日食べても口飽きしづらいバランスの良さが魅力です。米本来の味や香りが強いので、薄味の和食よりも味付けの濃い料理との相性が抜群。魚よりは肉、ハンバーグやビーフシチューなどと食べても負けない、濃い味のお米です。

もちもち食感が自慢のミルキークイーンもまた「柔らか×もっちり」な味わい。おすすめの食べ方の1つがおこわです。春は山菜、秋は栗やキノコなど季節の食材を一緒に炊き込んだおこわにミルキークイーンを使うと、もっちりともち米で炊いたような食感に仕上がります。またお米自体の個性が強いため、そのまま炊きたてでつくる塩むすびが絶品です。炊き立てはもちろん、冷めても硬くなりにくいため、お弁当にするのもおすすめ。ミルキークイーンもまた、魚よりは肉、味の薄いものより濃いものとの相性がいい米で、焼肉や生姜焼きなどとよく合います。一方で、もちもちであるがゆえに、チャーハンだと玉になりやすかったり、カレーのルーなどとはごはんが絡みにくく感じるかもしれません。

ササニシキは「柔らか×あっさり」なお米。ご飯だけ食べても十分においしいのですが、おかずと一緒に食べるとさらに美味しくなるといわれます。ササニシキのあっさりサッパリした味わいは素材の味をよく引き立て、特に魚料理との相性は抜群で、刺身や焼き魚、お寿司などとぴったり。また、粘りが少ないため口当たり軽く食べることができるので、チャーハンや親子丼など、ごはんが主役の料理にもおすすめです。

人気の銘柄である「あきたこまち」や「つや姫」、「きぬむすめ」などは、もっちり、あっさり、柔らか、硬め、すべてのバランスがとれた万能選手。肉、魚、和食、洋食、中華、どんな料理とも相性がいい品種です。バランスがとれている分、お米の味をがつんと感じたい、個性的なお米を食べたい人には少し物足りないと感じるかもしれません。

このように、銘柄によって味わいが大きく変わるお米。さらにつくる地域や環境、農家さんによっても、その味は変化し、その地その地の個性が映し出されるようです。一粒一粒噛み締めて、その味の違いを感じとってみてください。そのお米にあった調理をすることで、いつもの食卓がさらに味わい深くなると思います。

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